続きから



ウチらがモタモタ準備をしている中、後から来た女性が先に出発。
「お先に~♪」
と爽やかに行ってしまった。
テキパキと準備を終えすぐに出発するところなんか、こういうところにブルベの経験の差が出るのだろう。
見習わなくちゃね。



満腹過ぎてペースが上がらず苦労したが、やがて前方にあの女性が見えてきた。
トレインに乗っていかないかとお誘いしたが、「私、遅いですから」と。
それならペースを合わせますよと、3人でしばらく走った。
この先PC3日高までは上りが続き、いつしか距離が空いてしまった。
そのまま132.2km地点、PC3日高へ到着。
時間15:50、貯金(CLOSE時間との差)は約1時間だ。



次はいよいよ前半のヤマ場、狩勝峠超え。
占冠を過ぎた頃に2人をパスしたが、トマムで抜かれてしまう。
トマム駅で停まったのでトイレタイムと思ったら、ここでDNFとのこと。
どうやら体調が悪かったらしい。
薄野200でもお見かけした方で、その時はFATBIKEで出たことを告げると、
あー、覚えてますよー!とのこと。
kaba3さんのお友達?と聞かれ、やはりブルベでFATBIKEといえばkaba3さんのイメージなのだろう。
今回は期待を裏切ってシナシナ君だったけどね(爆)



 
しばしお話をさせて頂き、自己紹介したあとお別れした。

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札幌へ戻られると聞いていたが、翌日ゴール場所で再会。
ビックリしましたわ~^^;



ここからは夜で写真はありません。



さあ、行くぜ狩勝峠!
雨と汗でサングラスが曇ってくる。
明るいうちに超えたかったが、じきに暗くなってきた。
頂上に到達する頃は、もう真っ暗。
そして寒い。
頂上のトイレに寄ると、多くの参加者が着替えをしていた。
ここから先は下り、夜のダウンヒルとなる。
こっちもウィンドブレーカーを着て準備を進める。
他の参加者が、この下りは路肩はガタガタで走るスペースが無いよと教えてくれた。
確かに路肩は溝が削られていて、スペースが無い。
車道側も交通量が多く、しかも真っ暗ときたもんだからどっちを走行しても危険。
ここは速度を抑えて走るしかなかった。
折角のダウンヒルなのに、時間を稼げず…orz



結局、220km地点のPC4の屈足(くったり)へは21:20到着。
貯金は1時間20分と増えたが、睡眠時間がちと足りない。
グルメは諦め、コンビニ飯で補給。
カップ麺(そばだったが)、なまらうめぇ(泥人形さん風^^)

 

次は61.8km先、池田町を目指す。
事前の計画では、音更町辺りに22:00は到着していて、ここで仮眠する予定だった。
ブルベ参加者は池田~大樹~広尾の間で仮眠を取ることだろう。
だが、仮眠できそうな場所、例えば道の駅であったり屋根付きのバス停やJRの無人駅といったところは早い者勝ち。
行ったはいいが寝るスペース無しなんて最悪、皆が通り過ぎるところで早目に仮眠したほうが確実だ。
22:00~1:00まで3時間寝られれば、2:00には池田へ着くだろう。

しかし、実際には音更町で0:00近く、仮眠も時間的に厳しい。
泥人形さんと相談し、ここは池田まで走ることにした。
そこで貯金と合わせて仮眠時間がどれぐらい確保出来るだろうか。



池田の手前、利別(としべつ)という無人駅があり、駅舎には蛍光灯が点いている。
泥人形さんが、あそこで寝られるのではと思い付き、入口を開けると充分仮眠スペースがあった。
ここで寝れる!
泥人形さん、でかしたぞ!
PC5の池田町はここから2.5km先、チェックしてから戻って仮眠するのだ。



で、281.7km地点PC5池田町到着が1:00。
補給物資を調達してUターン。
途中で何人かとすれ違ったが、アイツら何処行くんだ?
と思われたに違いない^^;

 

利別駅はまだ明かりが点いていてホッとした。
しかし着替え中、いきなりバチッと電気が消えて真っ暗に。
でも、誰も駅舎に施錠しに来ない。
普段から開放中なのか、たまたま忘れたのかは知る由も無いが、
バイクのライトを照らして明かりとし、身体を拭いて着替えた後、泥人形さんは床にツェルト(簡易テント)を張り、自分はベンチに横になって寝ることにした。




それでは、おやすみなさい(-.-)zZ



また続く